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工事の手順

沈下修正工事はどのような手順を追って行われているのでしょうか?貴方の家の傾きを直す、大きな工事をお願いするのですから、やはり手順や方法は知っておくべき。将来の安全性が抜群に高いアンダーピニング工法を例に、工事が進む過程を追って見ましょう。

アンダーピニング工法の手順

アンダーピニング工法は、家を鋼管でがっしりと支えてくれるので、将来の液状化にも備えられ安心。工事中も自宅でそのまま生活できることに加え、屋内の傾きを調査するとき以外は家の中に人が入ってこないので防犯面でも安心です。

(1) 地盤調査

まずは、住宅の傾き度合いと地盤の状態について検査をします。調査はスウェーデン式サウンディング試験や、レーザーレベル測定、床下の亀裂確認などが行われます(「家の傾きの調査方法」についてはコチラで紹介)。

どのぐらいの長さの杭を入れるのか、作業時間がどのぐらいかかるのか、資材置き場の確保、費用などの打ち合わせをし、施主と業者が合意すれば工事のスタートです。

(2) 準備

まずは、建物の周りにある配管の場所を掘削して、配管にダメージを与えることがないよう確認していきます。もし配管が障害になる場合、配管設備会社に連絡して別のルートを通すなどの処理をしていきます。

床下に入るための穴を基礎部分に空けるためコンクリートを削り鉄筋を切り取って、準備完了です。

(3) 施工

床下の掘削を行うためにベタ基礎部分を一部削り取って、その部分に幅1m・深さ1m・奥行き70cm程度の穴を掘ります。そこに鋼管をまっすぐ刺し、家を強固に支えられる支持層まで伸ばしてきます

建物の重みを使って強固に埋め込むので、再び傾くといったトラブルは皆無です。

支持層に届いたら、鋼管の先端に建物を持ち上げる台を溶接し、家の基礎部分を台の上におろします。

(4) 原状回復

鋼管を入れるために穴を掘った部分にエアーミルク(気泡コンクリート)を流し込んで固定し、切り取った鉄筋を組みなおします。

基礎にあけた穴もきちんとモルタルで復旧、床下に入るための穴も元の形に戻します。掘り起こした配管なども元通りに埋め、家の外周をキレイに掃除して完了です。

工法を決めたら、施工業者はどう選ぶ?

家の傾きを直す方法はいくつかありますが、どの工法を選ぶかは費用・将来の安全性・騒音が決め手になるかと思います。色々検討して、工法が決まったとしましょう。同じ工法をしてくれる施工業者は複数あった場合は、どのように業者を選べば良いのでしょう?

一番のポイントは「工程を全て自社でカバーしてくれるか」です。

下請け業者を使って地盤調査や施工を行う会社は、いざトラブルが起こったときに「私たちの会社がしたことではないので…」と言い訳して逃げることが想定できます。また、施工事態やアフターケアなどがおざなりになることも…。
(事実、あの横浜マンションの傾き発覚は下請け会社が起こした事件でした)

自社で全て請け負ってくれる会社であれば、地盤調査も、施工も、メンテナンスも全て担当者が責任を持って対応してくれますし、万が一何かあった時も責任の所在をあやふやにせず、誠意を持って対応してくれますよ。

このあたりの情報を会社パンフレットやホームページに素直に記載する会社はほぼありません。面と向かって聞いてもはぐらかされてしまう場合も…。

ですが会社概要などを見ればその会社が何の業務を担当しているのかがわかります。関連会社や取引会社などの項目に下請けとなっている企業が掲載されている可能性があるので、依頼前には一度「会社概要」をチェックしてみましょう。